震災時 私たちは「流言/デマ」とどう向き合うべきか

「動物園からライオンが失踪」
「避難所で
肉100kgのバーベキュー大会開催」

今回の熊本地震で広がった流言/デマです

こういう事はもちろん
今に始まったことではなく
1923年の関東大震災以前から
あったそうです

何を信じればいいのか

何が本当で どれが嘘なのか

見極める方法などあるのか

SNSなどがここまで広まった昨今
これといった解決策などない
というのが現状です

では
どう対処してれば
嘘の情報に翻弄されることなく
行動できるんだろう

そのような記事を見つけたんで
紹介したいと思います

これは重野 真(しげの まこと)という方が
ネット上へ書かれてた記事を元に構成しています

社会心理学者の橋元良明教授によると
流言とデマは分けて考えるべきだ
とおっしゃってます

流言とは
悪意によって広げられたものではない噂
デマとは
その逆で 悪意によるもの

と ちょっとシンプルに
まとめすぎた感はありますが
こう考えればわかりやすいのではないかと

そしてここでは
主に流言について考えたいと思います

今 何がどうなってるのか
知りたくてたまらないのに
信頼できる機関からの情報が少ない
だから
その不足分を補おうとする力が働いてしまい
有る事無い事を想像していつの間にか口に出し
知らぬ間にそれらが広がってしまう現象

これがよく言われる
流言発生のプロセスです

緊張や不安に苛まれると
話すことで人はストレスを発散しようとします
話しているうちに
人の悪口や普段の愚痴なども含まれ始めます
嫌いで仕方ない人や出来事を話すうち
ドサクサに紛れる形で いつしか
その人や事象のせいでこうなってしまったのだと
考えるように誘導されてしまうのです
原因のよく解らぬこと と
日頃から持っている差別意識が
根拠なく くっついてしまうんですね
「あいつらがいるから地震が起こったんだ」
なんていう とんでもない妄想
昔で言う 魔女狩り と同じです

人は 不安になると
それをかき消したくなります
かき消すためには
その不安理由を考えます
ちゃんとした理由がないと
かき消す作業に移れないからです
もし理由がわからない時
あるいは 複雑すぎて整理できない時は
何とか分かりやすい理由を作り出し
自分を納得させて安心しようとします

 

「実は大震災のときは

実際に被災した人は

あまり流言を流しません

被災地周辺の人で

自分は被害に遭っていないけれど

『また地震があるかもしれない』と

フワフワしている人が

広めやすいのです」

(橋元教授)

 

「きっともっと大きな地震が来る」

何の根拠もない妄想が不安をかき立て
知らぬ間に
「みんな 逃げろ!」と SNSで騒ぎ始める
あるいは
何かが起こっていないとおかしい という
これまた根拠なき貧弱な想像
「ライオンが逃げた」
「(あえて行う)バーベキュー大会」

何も日本だけに限った話ではないのです

災害が大きければ大きいほど
社会的緊張が生まれ
やがては個人から集団での興奮状態へと
広がってゆき
普段ならまず信じないようなことでも
簡単に納得してしまうという
集団催眠状態に陥りやすくなります
その上 欲しい情報が
全く足りていないという状況
情報提供側であるはずの行政も
被災者であるのだという現実
まさに負のスパイラルです

これらに加えて
ネット上での無駄な情報の増殖です

ネットでは

『自分の情報を認めてもらいたい

という自己顕示欲や承認欲求』

の強さが増しやすく

どんどん無責任で興味本位の

センセーショナルな情報が

氾濫しやすい」

(橋元教授)

停電でパソコンが使えなくなると
どうしてもスマホやモバイル中心の情報収集が
しばらく続くことになります

小さな画面上での
説明の少ないコミュニケーション
判りづらい曖昧な言葉の反乱が
ストレスを生み
勝手な解釈で
相手の真意を読み取ろうとすることで
誤解が誤解を生む結果となり
やがてはそれが流言となるのです

このような流言を阻止する方法はないものか

一旦広まってしまった流言を
阻止するのは至難の技です
自治体などがそれについて否定したところで
それ自体がデマであるなどと
またも流布されてしまい
キリがなくなるのです
よって
解決方法としては
原因を断つという行動に出る
しかないのではないか

情報源を明確にする集中司令室なるものを
自治体で組織化するというのも一つの手です
「流言/デマ対策室」ですね
今までなら どこに聞けばそれが嘘か本当か
確認できるのだろう と思われていたことを
集中して処理してくれる機構です
つまり ここ以外で得た情報は
信用度が低いということ
「◯◯の情報について知りたい」とか
「◯◯の噂は本当なのか」とか
情報を専門に扱う緊急時専用の部署ですね
機関内でうまく細分化することも重要
この際
マスコミとの連携も課題の一つとなります
誰の役にも立っていない震災報道を
流してる暇があったら
被災地の自治体と協力しあって
タイムリーな役立つ情報を
どんどん全国ネットで流すことが
緊急時におけるマスメディアの役割であることは
以前の記事でもお伝えした通りです

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流言が発生しやすいのは実は
不安のピークを通り越した時点からだとも
言われているそうです

心に若干余裕が生まれ
避難所での会話も活発になる時期
話題はやはり
救援物資や義援金分配のこと
目の前のことしか頭になかった生活から
少し先のことを考えられるようになる変化

こういう時のためにも
デマなどでブレたりしない
集中情報機関が必要なのです

昔ならまだしも 今や誰もが
スマホやモバイルを手にしています
いちいち電話したり
掲示板を見たりすることなく
手元の小さな機械で
すぐに情報を取り出せるのです
自治体の定めたホームページ
にさえアクセスすれば
少なくとも
今現在わかることとそうでないことが
はっきりしているということ
たったこれだけのことを
知らせてくれるだけでも
安心感がグッと増すのではないでしょうか
あとは 自治体側が自信を見せること

自分たちが発信する情報以外は
信じないようにしてください

という 頼もしいシステムであること

これにより不安が軽減され
流言発生率もそれに倣うのです

今回の熊本地震の場合
熊本市長がツイッターをうまく活用して
皆さんへ情報を提供しておられました
政府は政府で 被災者向け情報の
ツイッター公式アカウントを開設

実に素晴らしい動きです


やはり今回の震災を教訓に
情報の集中化を行う緊急機関の素早い立ち上げと
そのスマートな細分化により
被災者の皆さんが
より簡単で分かりやすく
情報を収集できるシステムの構築
を作り上げることも課題の一つだと考えます

出来る限り安心/安全な生活を
被災者の方々が送れること
これこそが
流言/デマをゼロに近づける
唯一の方法なのです

 

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