東電OL殺人事件 点と点がみるみる線になる恐怖の実態 (3)

1993年
泰子さんに転機が訪れます
「企画部経済調査室 副長」に昇進

もぉ誰も彼女のことを「OL」とは呼べない
部下を従える管理職への転身

なぜこの時期に彼女は昇進したのか?

三流先への出向は
彼女の考え(反原発)を改めさせる
「戒め行為」であり
洗脳されたフリをした彼女の様子を
そのまま鵜呑みにし
だったら と 本社へ戻し
原発推進側の駒の1つにしようとしたのか?

または

やはり売春は実際に行われていて
その客の中には東電の上層部もおり
結果的に枕営業となったのか?

それとも

同年4月から着工された
青森県六ケ所村
核燃料廃棄物再処理工場建設に伴い
反撥分子を推進側へ取り込もうとする
狙いがあったのか?

あるいは

同年12月に勃発した人事抗争
「通産省4人組事件」を想定し
事前に女性管理職なるものを
作っておきたかったのか?

もしくはやはり

あの男 が一枚噛んだ上での
泰子さんの昇進だったのだろうか?

あの男とはズバリ 大平明 です

泰子さんが殺される直前まで
一緒にいたのではないか?
と推理されたりもしているこの男とは
第68代内閣総理大臣
大平正芳の三男であり
1969年4月に東電へ入社
泰子さんにとっては
上司と部下の関係であり
やがて恋愛関係にまで発展していた
とも目される いわば
この事件のキーマンの一人です

ただこの男 手元の資料によると
1982年時点ですでに
「大正製薬」へ鞍替えしており
泰子さんの上司であった期間
わずか2年ということになります
大正製薬一族の上原家へ養子に入った時期も
この前後になると思われ
後に彼は副社長にまでなり
2006年2月28日
グループ会社である
「大正富山医薬品」社長に就任
現在は同グループの相談役に落ち着いています

泰子さんはこの男の下で
政治家がらみの「汚れ仕事」をやらされていた
という噂が飛び交っていますが
それが上司と部下の関係であった2年間の話なのか
それとも
その2年間を含んだ殺害されるまでの期間なのか
今となっては知る術がありません

父 正芳の存在 大正製薬一族への介入 と
政界との太いパイプがないなどとは
冗談にも言えない大平明と
いずれは通産大臣であった渡辺美智雄との
連絡役も務めていた泰子さん
彼女の「裏接待」を真っ向から否定できる
コンテンツに欠けるのは残念な限りです

泰子さんの手帳に書かれた
「客」としての15名の名前と電話番号には
しっかり「大平明」も含まれていたらしいですが
この件で取材に応じた彼は
キッパリとその事実を否定しています
彼が言うには
ある友人に頼んで
捜査当局に連絡をとってもらい
問題の手帳をある人物を介して
見てもらった結果
自分の名前など記載されていなかったし
この事件で警察から
事情聴取も受けたこともない
と言うのですが
こういうやり方で事件の証拠品を
簡単に見れるということ自体
この人の立ち位置 相当ヤバいのではないか
と思えてしまうのです
それなりの特権の持ち主とのコネクションなしに
こんなことは不可能です
我々自身のことを考えてみれば
こんなこと 我々一般人にはまず無理ですもの

事件が起こった円山町とは
彼の父である大平正芳が
かつて愛人と密会してた場所であり
その愛人に生ませた子供
彼自身 つまり大平明だと言われており
さらには
泰子さんの定期券
巣鴨で見つかったのが3月12日
大平正芳の誕生日3月12日であり
ついでに付け加えると
大平正芳が死んだのは1980年
泰子さんが東電へ入社した年であり
ここでも未解決事件にふさわしい
奇妙な符号を見せています

佐野眞一著「東電OL殺人事件」
こんな一節があります

 

二年間 彼女の「客」だった五十代の男も

彼女自身の口から

大平明の名前を何度か聞いたことがある

大平明は東電で

自分と同じ部署にいたことがある

といっていました

彼女は大平明の名前を日を変えて三度

僕に言ったんです

慶応の先輩で東電の上司だったとね

話はそれだけだったんですが

話の本筋とはまったく関係のない

人物のことが突然もちだされたので

却って印象深く覚えているんです」

 

 

1995年
阪神・淡路大震災

 

この大惨事のおよそ1年前
「日本が世界の新エネルギーの
イニシアチブをとる」と書かれた論文
「21世紀のエネルギービジョン」
が発表されます
日本は21世紀のサウジアラビアになるだろう
という勢いあるレポート内容とは
例えば以下のようなものです

 

高温岩体の地熱発電への

研究開発資金を大幅に増やせば

日本国内に大きなエネルギー資源が

見つかるかもしれません

北海道と本州の

4300平方キロメートルの地域が

高温岩体の井戸に適した条件を

持っているそうです

(1992年電中研ニュース)

2000メートルから4000メートル

の深さまで掘ることによって

約40万メガワットの発電が可能

この発電力は

日本全体の発電能力の2.5倍

この電力の予測価格は

キロワット時あたり13円でした

 

泰子さんが
日本における地熱発電の可能性
見逃すはずがなく
阪神・淡路大震災という
決定的とも言える深刻な事態を目の当たりにし
父の意志を継ぐ形で
これこそ原発の代わりになり得る
という大きな期待に胸を膨らませたのは
想像に難くありません

 

(4)へつづく

 

(2)はこちらから

 

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