東電OL殺人事件 ウソで塗り固められた捜査と裁判 (3)

1999年12月17日
東京地裁での求刑公判
検察側が無期懲役を求刑

2000年1月24日
東京地裁での弁護側最終弁論
「被告には動機がなく
犯人であることと矛盾する証拠もあり
他に犯人がいる可能性が高い」
として 無罪を主張

4月14日
東京地裁で大渕敏和裁判長
マイナリさんに対し 無罪を言い渡す

大渕裁判長
「被告が犯人であると
推認できるように思われる」

としつつも・・・

大渕裁判長
「被告以外の者が犯行時
アパートにいた可能性が払拭できない上
被告を犯人とすると
矛盾したり
合理的に説明できない事実も存在する
・・・
(押尾講師の実験の)
数字などを根拠にする限りは
本件精液は
10日間以上放置されていた可能性の方が
20日間放置されていた可能性より高い
などと断定することができない
ことは言うまでもない」

 

これにより
入管難民法違反では有罪判決を受け
確定もしているマイナリさんは
入管当局に収容され
その後 国外退去の手続きに入った

 

4月18日
東京地検が控訴
国外に出ると控訴審が実質上不可能になる とし
検察側は東京地裁へ
マイナリさん勾留への職権発動を要請
これに対し弁護側
帰国しても審理は進められる と主張
勾留に反対する意見書を東京地裁へ提出

4月19日
東京地裁は勾留を却下

すると東京高検が東京地裁へ勾留要請

4月20日
東京高裁は
裁判官3人での協議により
勾留を却下

5月1日
控訴審担当部が
東京高裁第4刑事部になる
(ここは 1999年7月8日 狭山事件での
第2次再審請求を却下した部局だった)

東京高検は
この東京高裁第4刑事部へ
再勾留を要請

5月2日
東京高裁第4刑事部は
一件記録を東京地裁から受け取ったばかり
なのにもかかわらず
「5月8日に勾留質問をする」と宣言
「勾留質問」とは
勾留前に被告人の弁解を聞く手続きの事であり
これはすなわち
勾留することを前提としたものである
3年に及ぶ裁判記録をたった1日で読破し
精査したように装うこの恐ろしい振る舞い
マッチポンプ以外の何ものでもない
と勘繰る人間は当時少なくなかった筈

5月8日
東京高裁第4刑事部高木俊夫判事
「犯罪を疑う相当な理由がある」とし
勾留を決定
マイナリさんは入管施設から東京拘置所へ移送
弁護側は決定を不服とし
勾留理由の開示を東京高裁に要求

5月12日
東京高裁で勾留理由の開示手続き開始

東京高裁
「1審の記録を慎重に検討した結果
罪を犯したと疑う相当な理由があると判断した
また 強制退去手続き中で
日本に定まった住居がなく
証拠隠滅や逃亡の恐れもある」

弁護団
「この勾留は逆転有罪を想定した
刑の執行の確保が目的で
勾留制度の濫用である」
と厳しく批判

5月15日
弁護側は職権での勾留を不服とし
東京高裁へ異議申し立て
「マイナリさんは帰国後も
出頭要請には応じると述べており
逃亡の恐れはない」と主張

5月19日
東京高裁
3人の裁判官の協議により
この弁護団の申し立てを却下
その理由を
「一件記録を精査検討すると
被告人が本件強盗殺人の罪を犯したことを
疑うに足りる相当な理由があることは
明らかである」
などというテンプレートで逃げている

わずか1ヶ月前の4月20日
勾留を却下した際のメンバー1名が
今回の3人のうちの1人である
全く真逆の判断を下したこの裁判官M
4月から東京高裁に赴任したばかりで
翌年2001年5月19日
14歳の少女に
現金を渡して淫らな行為をしたとして
児童買春 ならびに
児童ポルノ禁止法違反の疑いで
警視庁に逮捕 起訴され
同年8月27日
東京地裁で 懲役2年 執行猶予5年の判決
同年11月28日
裁判官弾劾裁判所から罷免を言い渡され
不服申し立て不可能のまま確定となる

5月23日
弁護側は職権による勾留を不服とし
最高裁へ特別抗告

6月27日
最高裁は3対2の小差で特別抗告を棄却
判事5人のうち 2人は反対意見だったが
「1審無罪の場合でも
控訴審の裁判所は審理の段階を問わず
被告を勾留できる」
という過去にない初判断を示す

7月31日
弁護側は東京高裁へ勾留取り消しを再度請求

8月7日
東京高裁は弁護側の請求を棄却
同日 弁護側が異議申し立て

8月10日
東京高裁は異議申し立てを棄却

8月14日
勾留の理由が示されていない と
弁護側は最高裁へ特別抗告

8月24日
東京高裁で控訴審初公判
あろうことか
東京高裁第4刑事部部長の
高木俊夫が裁判長であったという
とんでもない茶番劇
弁護側から
コンドーム内の精液について
もう一度裁判所できちんと鑑定して欲しい
という申請があったにもかかわらず
却下となってしまう

9月27日
最高裁は
勾留取り消しを求める特別抗告を棄却

11月6日
弁護側は
東京高裁の異議申し立て棄却を不服とし
またも最高裁へ特別抗告

12月22日
東京高裁で判決公判
「原判決を破棄
被告人を無期懲役に処する
ネパール語へ翻訳され始めるや
マイナリさんは日本語で突然
「神様 やっていない!」
「神様 助けてください!!」
高木俊夫裁判長に向かって叫び
傍聴席へ振り向きもう一度
「やってない!!」と大声をあげた

マイナリさんと泰子さん殺害を結びつける
決定的証拠が検察側から何一つ提出されないまま
裁判長はこう言い放ちます
「被告が犯行に及んだことは
十分に証明されており
合理的な疑いを生じない」

同日 弁護側は上告

 

(4)へつづく

 

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